スペインで日本人がよく直面する問題として、「硬水」という問題があります。
硬水だとどう困るのか、どう対処するのか説明したいと思います。

硬水とは？

硬水ミネラルの量が多い水のことです。

水1リットルに含まれるミネラル（カルシウムやマグネシウムなど）の含有量が大体100mg以上であれば硬水、それ未満であれば軟水です。

日本の水道水やミネラルウォーターは軟水なので日本生まれの方はあまり硬水について意識したことがないかもしれません。

スペインの水道水や出回っているミネラルウォーターは硬水です。これによって様々な問題が発生します。

問題1 旨味を消す

一般的に硬水は洋風料理、たとえばパスタなどに向いていて、軟水は和食料理に向いていると言われています。
なぜかというと硬水は肉の臭み等を消してくれる効果がある一方、我々日本人が大好きな旨味成分を消してしまうんです。

スペインのみならず海外で生活している方であれば、旨味が消えてしまうことの重要性がわかっていただけるかと思います。

試しにご飯を炊いてみると硬水と軟水の違いを明確に知ることができます。
硬水でご飯を炊くとなんとなくスペインっぽい匂いや風味がご飯から感じられ、またご飯が黄色くなりやすいです。
ですが、軟水を使ってご飯を炊くとそういった匂いが消えて、日本で食べるようなご飯の味を出すことができます。これはやってみるとかなり実感できるかと思います。

また私は肉ジャガをよく作るのですが、その際にも軟水を使ったほうがほんだしの味がきれいに出ます。
硬水を使っていて何か違うと思っている方は是非試してみてください。

問題2 お腹がゆるくなる

私は日本においてもゆるくなりやすかったですが、スペインにおいてはさらにお腹がゆるくなりました。

一般的に硬水はお腹がゆるくなるそうです。

特に赤ちゃんは硬水ではなく軟水を飲ませるほうが良いそうです。スペイン人も赤ちゃんには軟水を飲ませています。

問題3 肌や髪に悪い

硬水は肌や髪に悪いと言われています。

これはシャワーを浴びれれば実感することができます。

髪がキシキシする、ソープの泡立ちが悪い、洗い流しきれていない感がする、などなど。
実際周りでも日本ではそこまでケアしていなかったが、スペインに来てからはケアが必要になった、という声をいくつかきいています。

これらの問題にどう対応するか。

私の解決策を2つ紹介します。

解決策1 軟水のミネラルウォーターを買う

ひとつめの対応策は、「軟水のミネラルウォーターを買う」です。（単純）

軟水のミネラルウォーターであれば問題2の「お腹がゆるくなる」も解決します。

問題1の「旨味を消す」も旨味を使う料理の際は軟水のミネラルウォーターを使えば解決です。さすがにすべての料理にはコスト的に使えませんが、ここぞというときに使っています。

さて、あとはどれを買えばよいかですが、「BEZOYA」が圧倒的にオススメです。
主要などのスーパーにも売ってあって、値段も普通ですし、かなりの軟水なので私も毎日飲んでいます。というかこれしか買っていません。

1リットルに含まれるミネラルの量が27mgなので、かなりの軟水です。日本のいろはすよりも軟水だと思います。

私はたくさん使うのでいつも5Lモデルを買っています。

解決策2 軟水化シャワーヘッドを使う

問題3 「髪や肌に悪い」を解決する方法として、「軟水化シャワーヘッドを使う」を私は選びました。

私は先輩方から軟水化シャワーヘッドを使ったほうが良いと事前にオススメされていたので、予め日本で買ってスペインに持っていきました。

イオナックというものを使っています。

これのおかげで肌荒れとか泡立ちが悪いといった問題は発生していません。

軟水化シャワーヘッドを使っていなかったスペインの友人にこの商品をすすめたところ、すぐ購入していました。

曰く、イオナックに変える前と後ではシャワー後の爽快感が全く違うそうです。

最後に

硬水の問題はありますが、対策しておけばそんなに気にすることはありません。
硬水もパスタを茹でる時に使えたりするので、硬水と軟水の良いところを把握してうまく活用していきたいですね。
それでは。